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日別アーカイブ: 2025年4月21日

第6回ホテル清掃雑学講座

皆さんこんにちは!
合同会社HENT、更新担当の中西です。

本日は第6回ホテル清掃雑学講座!

今回は、客室設備の点検とメンテナンスについて深掘りします♪

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「お部屋の設備が不具合だと滞在中に困る」
「エアコンの効きが悪いとクレームに」
「TVや照明、給湯のチェック方法を知りたい」

そんなお客様の快適な滞在を支えるため、清掃スタッフにも設備点検の知識が求められます。今回は手順とポイントを解説します!
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1. 点検前の準備とチェックリスト

必要道具の確認

  • テスト用リモコン(TV/エアコン)、小型ドライバー、電池予備、スマホ充電ケーブル各種、懐中電灯、ゴム手袋。

  • 点検表は紙かタブレットで、項目ごとに「正常/要対応」を記録。

動線計画

  • 入口→窓側→ベッド周り→デスク→バスルーム→クローゼットの順に回り、ムダをなくす。

  • 清掃ルートと重複しないよう、動線を事前に共有。


2. 空調・照明の点検

エアコン

  • 運転テスト:リモコン操作で「冷房」「暖房」「送風」を各1分ずつ起動。

  • 風量・風向:高・中・低の風量切り替え、ルーバー動作を確認。

  • フィルター確認:外しやすいタイプは外してホコリの付着をチェック。

照明・スイッチ

  • 全灯チェック:天井灯、間接照明、ベッドサイドランプ、デスクライトを順に点灯。

  • 調光機能:調光スイッチの可動域を確認し、明るさの変化をチェック。

  • 緊急灯:停電シミュレーション(スイッチオフ)で非常灯が点くか確認。


3. 電気・通信機器の点検

テレビ

  • チャンネル切替:主要局の映像・音声が正常か確認。

  • HDMI/USB端子:お客様用端子に差し込み、反応をテスト。

  • 字幕・音量調整:リモコンで字幕表示と音量MAX/MINをチェック。

Wi‑Fi・電話機

  • Wi‑Fi接続:SSID/パスワードを使ってスマホで接続し、インターネットにアクセス。

  • 室内電話:内線/外線ダイヤルテスト。フロント番号への通話、応答確認。


4. 給湯・水まわり設備の点検

給湯器リモコン

  • 温度設定:40℃→50℃→60℃と変更し、お湯が適温かを確認。

  • 保温機能:タンク保温ランプの点灯を確認。

シャワー・蛇口

  • 水圧・温度変化:ハンドル操作でお湯→水への切替、シャワーと蛇口それぞれで水圧を確認。

  • 水漏れチェック:ホース根元や蛇口周りに水滴がないか、10秒間目視。

排水

  • 流れ確認:バスタブ・洗面ボウルに水を溜め、排水口の詰まりや逆流がないかチェック。

  • 防臭トラップ:トラップ部に臭い戻りがないか匂いをかいで確認。


5. その他備品・安全設備の点検

金庫・セーフティボックス

  • 開閉テスト:初期コードで開閉し、暗証番号変更もテスト。

  • 内部照明:扉開時にライトが点くか確認。

消火器・避難経路表示

  • 消火器点検:ピン・ホースの異常なし、圧力ゲージが緑ゾーン。

  • 誘導灯・表示板:点灯テスト(スイッチオフで非常灯点灯)、表示が鮮明か確認。

窓・カーテン機構

  • 開閉動作:サッシのスライド、網戸の開閉をスムーズに。

  • 遮光カーテン:レールから外れず、スムーズに開閉できるか。


6. 不具合対応と報告フロー

軽微な調整

  • 電池交換、フィルター清掃、ネジの増し締めなどは即日対応。

  • 対応後は点検表に「対応済」と記入。

専門対応依頼

  • 給湯器異常、エアコン異音、通信機器故障などは設備管理部門へエスカレーション。

  • 依頼内容・日時・担当者を記録し、修理完了までフォロー。


まとめ:設備点検で「快適と安心」を届ける

  1. 事前準備と動線計画で効率的に回る

  2. 空調・照明は操作機能と安全灯まで漏れなくチェック

  3. 電気・通信機器は映像・音声・接続テストを徹底

  4. 給湯・水まわりは水圧・温度・排水の3点を確認

  5. 備品・安全設備は消火器・避難表示も見逃さない

  6. 不具合対応は即日処置と専門依頼の二段階で確実に

次回ご宿泊の際は、ぜひ設備の快適さにもご注目ください。それが私たちの「おもてなしの心」です!

以上、第6回ホテル清掃雑学講座でした。次回もお楽しみに!

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