オフィシャルブログ

カテゴリー別アーカイブ: 日記

第18回ホテル清掃雑学講座

皆さんこんにちは!

合同会社HENT、更新担当の中西です。

 

~ホテルの裏方が主役!?~

 

ホテル清掃の仕事は、「裏方」と思われがちですが、
実は“ホテルの品質”を左右する大切な存在なんです

ホテルの印象を決めるのは“清潔さ”!

どんなに豪華なホテルでも、部屋が汚れていたらお客様の印象は最悪に
だからこそ、清掃スタッフの仕事はホテルの“顔”ともいえます✨
ベッドメイキングの美しさや、バスルームの輝き、タオルの折り方一つにも“おもてなしの心”が表れるんです️

スピードと品質の両立こそ職人技!

限られた時間で何部屋も仕上げるためには、段取りとチームワークが命
1つの動きもムダにせず、息を合わせて作業を進める様子はまるで職人の現場‍‍
一見シンプルな仕事に見えても、実は奥深い“プロの技術”が詰まっています✨

‍♀️ 働く人にもやさしい、心が整う仕事

清掃の仕事は体を動かすため、健康的でリズムのある働き方ができます‍♀️
また、完成した部屋を見て「今日も頑張った!」と達成感を味わえるのも魅力
静かな空間でコツコツ集中できるので、黙々と作業が好きな人にもピッタリです


まとめ:ホテル清掃は“幸せを整える仕事”✨

清掃スタッフは、ホテルで働くすべての人の中でも特に「お客様に寄り添う存在」。
気配り・丁寧さ・スピード――そのすべてが一つになって“心地よい滞在”を生み出します

誰かの旅の思い出の一部になる✨
そんな素敵な仕事、それがホテル清掃業なんです

 

apple-touch-icon.png

第17回ホテル清掃雑学講座

皆さんこんにちは!

合同会社HENT、更新担当の中西です。

 

~お客様の「快適な一日」をつくる!~

 

ホテルに泊まったとき、「部屋がピカピカで気持ちいい!」と思った経験はありませんか?😊
その快適さをつくっているのが、実は“ホテル清掃スタッフ”なんです💪✨

🧽 清掃は「おもてなし」の第一歩

ホテル清掃は、ただ部屋をキレイにするだけではありません。
お客様が気持ちよく過ごせるように、ベッドのシワ一つ、鏡の指紋一つにも気を配ります👀
「次に入るお客様の笑顔を想像して」
そんな気持ちで一つひとつの部屋を整えるのです💖

まさに“見えないおもてなし”のプロフェッショナル🌸

🧼 1部屋ごとにドラマがある

ベッドメイク、バスルームの清掃、アメニティの補充など、限られた時間で完璧に仕上げるスピードと正確さが求められます⏱️
「どうしたらもっと効率よく、でも丁寧にできるか」
日々の中で工夫を重ね、チーム全体で成長していく――そこにやりがいがあります💪🌈

🌿 “キレイ”で感動を生み出す仕事

チェックインしたお客様が「わぁ、きれい!」と声を上げる瞬間✨
そのたびに「今日も頑張ってよかったな」と心が温かくなります😊
清掃の仕事は、“快適な時間”と“癒し”を提供する最高のサービスなんです🌺

 

apple-touch-icon.png

第16回ホテル清掃雑学講座

皆さんこんにちは!

合同会社HENT、更新担当の中西です。

 

~やりがい~

 

1|清掃は“見えない主役”——ホテル体験の土台

フロントの笑顔や客室のデザインより前に、ゲストが無意識に評価するのは「清潔さ」。
見えないホコリ一つ、指紋一つが満足度を左右し、再訪・口コミ・客単価に直結します。
ホテル清掃は“裏方”ではなく、ブランド体験の起点です。


2|いま、求められている主なニーズ 📈

2-1 ゲスト視点

  • 衛生の確かさ:高接触部位(リモコン・スイッチ・ドアノブ等)の確実な消毒

  • 一貫した品質:日や担当者が変わっても同じ仕上がり

  • 静けさと配慮:滞在中清掃の声・音・動線の気遣い

  • 可視化:清掃完了カード、アプリ通知、封印シールなど“やった”が分かる安心

2-2 ホテル運営視点

  • ターン時間の最適化:チェックアウト〜インの“山”を崩さず間に合わせる

  • 人手不足対策:省人化と新人戦力化(教育の短サイクル化)

  • コスト×品質の両立:リネン・消耗品・洗剤の最適使用

  • エコ運用:連泊時の選択清掃、リネン交換頻度の設計、食品・資材ロスの抑制

2-3 スタッフ視点

  • 安全と人間工学:腰・肩に優しいツール、PPE、無理のないノルマ

  • 手順の明確化:誰でも迷わないスタンダード(SOP)

  • 評価の見える化:成果が数字で返ってくるやりがい


3|この仕事のやりがい 🌟

  • ビフォー/アフターが“秒で分かる”達成感
    乱れた客室が整っていく充足感。写真で並べると小さな工夫も価値に変わる。

  • ゲストの安心をつくる誇り
    「清潔でぐっすり眠れた」の一言が、何よりのエネルギー。

  • 職人技×チームプレー
    ベッドメイクの手際、目地の汚れを一発で落とすコツ、動線設計——技術が成果に直結。

  • 改善が数字に跳ね返る手応え
    1室あたり3分の短縮、苦情率0.2pt改善、レビュー4.6→4.7……小さな積み上げがホテルの収益を押し上げる。

  • 多様な働き方に優しい
    時短・シフト柔軟・語学不問でも活躍でき、キャリア(検査員・教育担当・管理者)も描ける。


4|やりがいとニーズが交差する瞬間 💬

  • 高接触チェックリストを導入 → クレーム半減
    ゲストの安心が口コミに反映され、予約サイト評価が上昇。

  • “見える清掃”の採用(完了カード+封印) → 連泊率UP
    目に見える配慮がリピーターを生む。

  • ワゴン動線の再設計 → 1フロア10分短縮
    同じ人数で清掃可能室数が増え、オーバーブッキングリスクも低減。


5|“今すぐ”現場を強くするミニ戦略🧰

  1. 高接触20点ルール
     リモコン/スイッチ/ハンドル/蛇口…“20点だけは必ず触る”を徹底。写真付きSOPで新人も迷わない。

  2. 三色タオル方式
     赤=水回り、青=客室、緑=鏡・ガラス。交差汚染を防ぎ、検査も一目で判断。

  3. 5枚撮り報告
     入室・ベッド・バス・デスク・退室の5カットをアプリ記録。教育とトレーサビリティに直結。

  4. 連泊“選択清掃”の標準化
     タオルだけ、ゴミだけ、フル清掃を選べる。資源・時間を賢く配分。

  5. ワゴン“定盤”化
     上段:補充、中央:清掃、下段:リネン。全館同一配置で応援・ヘルプ時も迷わない。


6|成果が見えるKPI(目安と活用例)📊

  • 客室清掃時間(分/室):山谷別の中央値で管理。外れ値は原因分析。

  • 再手直し率(%):1%未満を目指し、発生箇所をヒートマップ化。

  • レビュー清潔度(5段階):週次で推移確認、コメントキーワードを教育に反映。

  • 連泊エコ選択率(%):環境貢献と工数削減の両輪KPI。

  • 労災・ヒヤリハット件数:ゼロ目標。要因別に対策(滑り・持ち上げ・化学剤)。

※大切なのは“他社比較”より“自館のベースラインを上げ続けること”。


7|これからの清掃:DX・ロボット・サステナブル 🚀

  • DX:PMS連携で空室ステータス即時更新、モバイル配車で待機ゼロへ。

  • ロボット:廊下・ロビーは自律清掃、人は“細部の仕上げ”と検査に集中。

  • サステナブル:低香料洗剤、節水ノズル、リネンの再生素材、廃棄の分別徹底。

  • ウェルビーイング:腰部サポート器具、軽量ワゴン、休憩導線の再設計で離職を防ぐ。


まとめ ✨

ホテル清掃業は、

  • 衛生・一貫品質・省人化・環境配慮という強いニーズに支えられ、

  • 見える達成感・ゲストの安心・数字で伸びる手応えという大きなやりがいを生む仕事。

“見えないところほど丁寧に”。
その積み重ねがブランドを育て、再訪と口コミを呼び、現場の誇りを高めます🧹🛏️🌿

 

apple-touch-icon.png

第15回ホテル清掃雑学講座

皆さんこんにちは!

合同会社HENT、更新担当の中西です。

 

~変遷~

 

1|黎明期:客室係=おもてなしの延長(〜1970年代)

観光が大衆化する以前、客室清掃は「女将の目」「仲居の所作」に象徴されるおもてなしの一部でした。
基準は口伝・経験に依存し、道具もモップや羽ぼうき中心。客室数が少ない分、手仕事の丁寧さで品質を担保していました。


2|量の時代:標準化と分業(1980〜1990年代)🏨

団体旅行・ビジネスホテルの拡大で回転率が最重要に。

  • チェックアウト〜チェックインまでの「※ターンダウン/ターンオーバー」を分単位で標準化

  • 清掃手順書・チェックリスト・ダブルチェック導入

  • カート・工業用洗剤・業務用掃除機の普及
    “同じ品質を早く”が合言葉になり、分業と工程設計が進みました。


3|アウトソーシングと品質保証(2000年代)🧾

運営の効率化が進み、客室清掃は**外部委託(BPO)**が主流に。

  • SLA(サービスレベル合意)で品質を数値管理

  • ISO的な手法や5S・可視化ボードで現場改善

  • 苦情分析やミステリー監査で再現性のある品質を追求
    清掃は「コスト」から「ブランド体験の土台」へと位置づけが変わりました。


4|グローバル基準&多様化への適応(2010年代)🌏

インバウンドと宿泊形態の多様化(長期滞在・ホステル・高級ブティック)により、

  • ベッドメイクの国際標準、アメニティ補充、リネン品質の細分化

  • 連泊時のエコ清掃(必要箇所のみ)やタオル再利用の促進

  • PMS/ハウスキーピングシステム連携で空室状況をリアルタイム管理
    “同一手順・多様な期待値”を両立する運用が求められました。


5|衛生・安全至上主義への転換(2020年代:コロナ禍以降)🧴🛡️

パンデミックを契機に、清掃は宿泊選択の決定因子に。

  • 高接触部位(リモコン・スイッチ等)の明示的消毒

  • 客室換気の標準手順化、作業者のPPE(個人防護具)

  • 清掃完了の可視化(封印・アプリ通知)

  • 時間短縮より衛生手順の遵守が優先へ
    清掃は“裏方”から“安心の証明”に役割が格上げされました。


6|ロボット・DX・データ駆動(現在〜)🤖📲

人手不足を背景に省人化×品質維持がテーマ。

  • 自律走行の床洗浄ロボ、UV除菌機、静音掃除ロボの夜間運用

  • モバイルアプリでタスク配車・進捗可視化・写真報告

  • センサー×PMSで室内滞在検知→最短で清掃着手

  • 苦情・破損・消耗データを学習し、在庫・人員配置を最適化
    “清掃=作業”から“運用デザイン”へ。


7|サステナビリティとウェルビーイング(これから)🌱

  • ウォーターセンス:超音波ミストや適量洗剤で水・化学剤の削減

  • リネン戦略:連泊エコ清掃の選択制、サプライチェーンでの再生繊維

  • スタッフの安全と成長:人間工学ツール、リフト補助、教育のeラーニング化

  • ユニバーサル清掃:嗅覚過敏・アレルギー対応、香料レス選択
    清掃はESGの“E(環境)”“S(人)”両面で価値を生み続けます。


8|タイムラインで一気に振り返る ⏱️

  • 〜1970s:おもてなしの延長=手仕事の品質

  • 1980–90s:標準化・分業・高速回転

  • 2000s:外部委託+SLAで品質を数値化

  • 2010s:インバウンド対応、PMS連携、エコ清掃

  • 2020s:衛生至上主義、見える化、信頼の証明

  • 現在→未来:ロボット&DX、サステナブル運用、スタッフのウェルビーイング


9|現場を強くする“今すぐできる”3つの工夫 💡

  1. 高接触リストの定点観測:部位別不具合率を可視化→教育に反映

  2. スマホ報告の標準化:ビフォー/アフター写真+チェック項目で属人化を解消

  3. 需要予測×勤怠:到着便・イベントデータと連動し、清掃班の開始時刻・構成を前日最適化


まとめ ✨

ホテル清掃業は、

  • おもてなしの延長から始まり、

  • 標準化・外部委託・国際化を経て、

  • 衛生の可視化・DX・ロボット・サステナブル運用へ──。

今や客室体験の“最初の評価軸”であり、ブランド信頼の根っこです。
見えない仕事が、宿の価値を見える形にする。 その進化はこれからも続きます🧹🛏️🌍

 

apple-touch-icon.png

第14回ホテル清掃雑学講座

皆さんこんにちは!

合同会社HENT、更新担当の中西です。

 

~サステナブル×高品質~

フロント・ロビー・廊下・エレベーター・レストラン・バックヤード…“見える場所”と“見えない場所”の清潔感は、ホテルの格を決めます。ここでは公共エリアの演出・リネン循環・在庫/人員計画・環境配慮まで、実務で使える設計図を共有します。


1. パブリック清掃は“リズム”で魅せる

朝(6–10時):入口ガラス・マット叩き・レストルーム全台チェック・EV内壁/鏡
昼(10–15時):ロビー埃・プランター落ち葉・香り補充・手すり除菌
夕(17–21時):照度が落ちる時間帯はスポットの指紋を重点(EVボタン・ドア金物)
深夜(23–5時):機械洗浄(オートスクラバー)・カーペット洗浄・定期ワックス

ロビーは**“足音・匂い・光”**が体験の三要素。床材と香りを時間帯で微調整


2. レストルームの“常時満点”運用 ⭐

  • 10分/1回のミニ点検(紙・水・汚れ・芳香)

  • 30分/1回の本点検(床拭き・金具磨き・鏡すじ消し)

  • 表示カード:「最終清掃 12:30 田中」✅

  • 香りは控えめ。清潔感は視覚と光沢で出すのが鉄則。


3. リネンは“在庫日数×回転率”で回す

  • 適正在庫:客室1室あたり3日分(使用・洗濯中・予備)

  • 回転KPI:洗濯サイクル(回/週)、ロス率(%)、穴/汚れ返戻率

  • RFIDタグで回収漏れ・紛失を可視化(大型ホテルに有効)

  • 自社洗濯 vs 外注:水光熱・人件・減耗・運賃で総コスト比較

仕上がり品質の見極め

  • ハンドタオルは“パイル立ち”で吸水性チェック

  • 枕カバーは“角の出”でプレス精度を評価


4. 化学品&用具のサステナブル運用

  • 希釈ステーションで原液ロスゼロ&安全性UP

  • マイクロファイバーの色分け再徹底/洗濯は60℃以上で再生

  • **水系洗浄(オゾン水・電解水)**は場所限定で置換(ロビーやガラス)

  • 使い捨てを減らす:ダスターを“番号管理”で定期更新♻️


5. バックヤード5Sで“表の質”が決まる ️

  • 整理(使う・使わないを3色で仕切る)

  • 整頓(番地管理:棚/段/列)

  • 清掃(誰が・いつ・どこを・何で)

  • 清潔(点検表を壁貼り)

  • (朝礼で1分KYT:危険予知トーク)
    → 倉庫の乱れ=ロビーの乱れ。写真付きルールで“誰でも同じ”に。


6. 人員配置とシフト設計 ⏰

  • 客室稼働×到着曲線からロビー・レストルームのピークを予測

  • 短時間パートで“10分点検”を厚くするのが高効率

  • イベント日は花粉/雨/泥対策を増員(マット清掃・傘袋回収)


7. 事故・苦情のゼロ化プロトコル

  • 転倒:濡床サイン→乾拭き→境界マット→報告書

  • 破損:ガラス/鏡は立入制限→安全具→片付け→二次清掃

  • 苦情:受付→現場同伴→3分内応急措置→報告→再発防止

  • L&F(遺失物):発見→袋封→写真→保管棚→台帳→引渡し(身分確認)


8. 定期清掃&年次計画

  • 月次:カーペット部分洗浄・EV槽清掃・ゴンドラガラス

  • 季節:花粉期のフィルタ洗浄、梅雨のカビ対策、冬の塩カル跡除去

  • 年次:大理石結晶化研磨、木質床オイル仕上げ、ソファ洗浄


9. ニオイマネジメント ️

  • 発生源を断つ(排水・ゴミ置場・マット)

  • 空調・換気(CO₂/湿度を簡易センサーで見える化)

  • 香りの統一感:ブランドノートを1~2種に固定し“過香”回避


10. 教育は“90日ロードマップ”で

  • Day1–7:安全・薬剤・色分け・ロビー基礎

  • Week2–4:レストルーム本手順・機材(ポリッシャ・自動洗浄機)

  • Month2:定期清掃の補助・事故対応訓練

  • Month3:単独ライン担当→SVチェック合格で認定バッジ


11. パブリックのKPI(週次レビュー)

  • トイレ満足度(QRアンケート)

  • EV内指紋再付着時間(清掃→再付着の平均)

  • ロビー床光沢値(グロス)/カーペットスポット再発率

  • リネンロス率/1室あたり洗濯コスト

  • ケミカル原液使用量(希釈遵守率)

 

 

次回もお楽しみに!

apple-touch-icon.png

第13回ホテル清掃雑学講座

皆さんこんにちは!

合同会社HENT、更新担当の中西です。

 

~速く・キレイで・気持ちいい~

 

客室清掃は生産性(回転速度)×品質(衛生・見栄え)×体験(香り・整え)の三立です。どれか一つでも欠けると、レビューや再訪率に直結します。この記事では、明日から現場で使える標準手順(SOP)・タイム&モーション・チェックリスト・KPIを公開します。


1. 清掃の「勝ち筋」は段取りで決まる

トロリーの黄金比

  • 上段:アメニティ(袋詰め・個数固定)

  • 中段:クロス(色分け)、除菌剤、ガラス、ダスターミット

  • 下段:リネン(客室数+予備10%)️

  • 側面:モップ、フロアツール、予備手袋

色分けルール(クロス/スポンジ)

  • 赤=トイレ /黄=洗面・水回り /青=家具・家電 /緑=ガラス・鏡
    交差汚染を“構造で防ぐ”のが基本です。


2. 客室SOP:15ステップでブレなく速く ⏱️

  1. ノック→入室→換気(DND/在室確認)

  2. ゴミ回収(缶・瓶・紙・一般を分別)

  3. リネン回収(ベッド周り→バスの順で動線短縮)

  4. ベッドメイキング(しわは手の甲で流す/枕の“口”を外側に)️

  5. 備品点検(ハンガー・ランドリーバッグ・ミネラル)

  6. 水回り薬剤塗布→置き時間(その間に別作業へ)

  7. デスク・家具・家電拭き(リモコン・電話・スイッチは念入り)

  8. ミニバー/ケトル(水垢・結露跡・電源確認)

  9. ガラス・鏡(縦→横の順、端は“コの字”で筋消し)

  10. 洗面・トイレ・浴槽仕上げ(最後に金具を“光らせる”✨)

  11. アメニティ補充(数量固定→写真基準で配置)

  12. 床:バキューム→モップ(出入口から奥→手前はNG)

  13. 消臭・香り(“香害”回避:無香~微香で統一)

  14. 最終整え(カーテン・椅子角度・リモコン向き)

  15. セルフ検品→写真記録→退室(ドアクローズ前に全景確認)

置き時間シフトが時短のコツ:薬剤が効いている間に家具・床を進める⏳


3. 15の“高接触ポイント”リスト

ドアノブ/スイッチ/リモコン/電話/蛇口/便座レバー/ドライヤーグリップ/金庫ボタン/冷蔵庫取っ手/ケトルハンドル/デスク引き手/クローゼット取っ手/カーテンタッセル/窓開閉ハンドル/ルームサーボタン。
除菌→乾拭きで跡を残さず仕上げます。


4. タイム&モーション:標準分解でムダ取り

  • 入室~回収:2–3分

  • ベッドメイク:5–7分(ツインは+2分)

  • 水回り全体:6–8分

  • 拭き上げ・補充:4–5分

  • 床・最終整え:3–4分
    → 1室20–25分が基準(汚れ度A)。汚れ度B/Cは+5/+10分を目安に。
    二人セル方式(ベッド係×水回り係)だとピーク時の回転が安定します


5. 品質は「見える化」で安定する

  • 写真基準:ベッド・デスク・バスの“正解写真”をスマホ閲覧可に。

  • 三段検品:①担当セルフ ②フロア相互 ③SV抜取。

  • 指摘は“点→線”で教育:単発注意で終わらせず原因→手順→再発防止を記録。


6. 安全・衛生:自分を守ることが最短の近道

  • 使い捨て手袋・アイシールド・エプロンを状況で使い分け。

  • 化学薬品は希釈ラベルを明示(原液は客前に出さない)。

  • 針・破片は専用容器へ。ベッド下はマジックハンドでチェック。

  • 転倒防止:濡れ床の三角コーン、コードは足元束ね


7. ゲスト体験を“あと一歩”良くする仕草

  • ベッドの上に折りタオルor カード(担当者名)

  • 香りの一貫性:ロビー~客室は同系統で“場をつなぐ”

  • 地元の一言:「本日のおすすめ朝食」小カードで滞在価値UP


8. KPIダッシュボード(日次/週次)

  • RT(Room Turnaround):1室平均時間

  • 一次合格率:再入室なしでパスした割合

  • 苦情率:1,000室あたりの件数(カテゴリ別)

  • ロスト&ファウンド処理時間:受付→引渡しまで⏳

  • アメニティ欠品率消耗品単価
    → 週次で人員配置・教育ネタ・薬剤選定を見直すのが定着のコツ。


9. 夜のターンダウン(対応ホテル向け)

  • 導線を作る:スリッパ向き・ベッドサイド水・照度200lx以下

  • ベッド:上掛け折り返し、ピローアレンジ

  • サプライズ:お休みキャンディ or ハーブティー

 

次回もお楽しみに!

apple-touch-icon.png

第12回ホテル清掃雑学講座

皆さんこんにちは!

合同会社HENT、更新担当の中西です。

 

~経済的役割~

ホテルの快適さと満足度を裏側から支える存在、それが「ホテル清掃業」です。一見目立たない存在ながらも、ホテル清掃は観光産業の根幹を支え、地域経済、雇用、サービス品質、さらにはサステナブル経済にまで寄与する、高い経済的価値を持つ業種です。

ホテル清掃業が現代の経済社会にどのような影響と貢献をもたらしているのか、6つの視点から深く考察します。


1. 観光産業の基盤を支える「サービス品質の保証人」

ホテル産業は、観光産業の中核を担うビジネスです。そして、宿泊客が快適に過ごせるかどうかを大きく左右するのが「清掃の質」です。

  • 客室清掃の質が直接的に宿泊満足度と口コミ評価に反映

  • リピーターや外国人観光客の安心感・信頼感を担保

  • 滞在中の快適性が飲食・体験・交通への追加消費に繋がる

つまり、ホテル清掃業は「消費を支える下支え」として、観光による経済波及効果の出発点に位置しています。


2. 地域経済への継続的な貢献

ホテルが建設され、稼働し続ける限り、清掃業務は日常的に発生する労働需要であり、地域経済の持続的な仕事づくりに直結します。

  • 地元清掃会社やパート従業員の安定雇用

  • 消耗品・備品・リネンなどの地域業者との取引

  • インバウンド需要の増加に対応した地域雇用の拡充

清掃業はホテルとセットで存在することから、地域に根差した常態的雇用と商流の核といえます。


3. 労働市場への貢献:多様な人材の活躍の場

ホテル清掃業は、経験や学歴を問わず幅広い人材が活躍できる産業であり、就労機会の多様性と包括性に貢献しています。

  • 高齢者・主婦・学生・外国人技能実習生の雇用を創出

  • 短時間・パート・シフト制など柔軟な雇用形態の提供

  • 外国人労働者の受け入れを通じた地域の国際化と労働力確保

  • 技術研修や清掃技能検定の整備による人材育成とスキルアップ

これにより、清掃業は社会包摂型の雇用インフラとして、地域や業界全体を支えています。


4. サービス産業全体の付加価値向上に貢献

清掃が行き届いていないホテルは、どれだけ豪華な設備があっても高評価にはなりません。逆に、清掃が行き届いた空間はブランド力の向上価格競争力の強化に直結します。

  • 清潔感によって宿泊単価アップを実現できる

  • 高評価レビューによる稼働率アップ → 売上向上

  • “安心・安全・快適”を提供することで顧客体験の質を向上

  • 高級ホテル・ブティックホテルにおける清掃の差別化戦略

つまり、清掃業はホテルの“価値創造活動の一環”として、サービス業全体の付加価値向上に寄与しています。


5. 感染症対策による社会的・経済的価値の再評価

コロナ禍以降、清掃業の重要性は衛生管理の観点からも再認識されました。これは経済活動の持続可能性を担う存在として、清掃業の役割が拡大したことを意味します。

  • 感染予防の一環として徹底した除菌・換気清掃の実施

  • ビジネス需要・観光需要の回復における「安心の象徴」

  • 厚労省や宿泊業界団体のガイドライン遵守による社会的信頼性の向上

こうした衛生基準の確保が、経済活動再開の土台をつくっているのです。


6. 関連産業との連携による経済波及

ホテル清掃はそれ単体ではなく、他業種と連携することで大きな経済波及効果を生み出しています。

  • リネンサプライ業(シーツ・タオル洗濯)の活性化

  • 清掃用品・設備機器の製造・販売業者への需要創出

  • アウトソーシング会社や人材派遣業の業務拡張

  • 省人化・DX化に伴う清掃ロボット・ICT導入市場の拡大

このように、ホテル清掃業は複数の業種を巻き込んで“サブエコノミー”を形成しているのです。


見えない価値が、経済を動かす

ホテル清掃業は、目立たずとも“あって当たり前”の価値を提供し続けることで、

  • 観光産業の安定

  • 地域の雇用と経済循環

  • ホテルの収益性向上

  • 衛生・安全の確保

  • サービス業のブランド力向上

といった経済の土台を静かに支える存在となっています。

清掃とは、単なる“作業”ではなく、“経済の歯車”のひとつであり、その丁寧な積み重ねが、観光立国・地方創生・インバウンド戦略といった国家レベルの課題解決に貢献しているのです。

 

次回もお楽しみに!

apple-touch-icon.png

第11回ホテル清掃雑学講座

皆さんこんにちは!

合同会社HENT、更新担当の中西です。

 

~多様化~

ホテルにおける清掃業務は、単なる“掃除”ではなく、宿泊客の第一印象を決定づける重要なファクターです。そして現代では、感染症対策、働き方改革、宿泊形態の変化、テクノロジー導入などにより、ホテル清掃業も従来の枠を超えた多様な形へと進化しています。

ホテル清掃業における多様化を「業務内容」「人材構成」「清掃技術」「雇用形態」「サービス意識」「環境対応」の観点から深く掘り下げ、現代的価値とその進化の過程を紐解きます。


1. 清掃対象の多様化:客室から施設全体、さらに“空気”や“見えない汚れ”へ

かつてホテル清掃業は、客室のベッドメイクやバスルームの清掃といった定型作業が中心でした。しかし近年では、対象とする範囲や“清掃の定義”が大きく広がっています。

● 多様化の例

  • フロント・ロビー・会議室・大浴場など共用部清掃の重要性増

  • 空調・換気ダクトや加湿器の内部清掃による空気環境管理

  • 「ウイルス除菌」「消臭」「花粉・PM2.5対策」など空間クレンリネス重視

  • チェックアウト後の徹底除菌・抗菌施工を売りにする施設の登場

つまり、清掃業は**“目に見える汚れ”から“見えない清潔感”へと質的に深化**しており、衛生科学との連携が不可欠な業務となりつつあります。


2. 宿泊形態の多様化による対応範囲の拡張

ホテル業界では、宿泊形態も大きく変化しています。それにともない、清掃業も従来型ホテルだけでなく、さまざまな形態への対応が求められています。

  • ビジネスホテル・観光ホテル:回転率が高く清掃スピードと質が両立必要

  • リゾートホテル・温泉旅館:部屋ごとに異なる構造や素材に配慮した清掃

  • カプセルホテル・簡易宿泊所:狭小スペースでの効率的な作業導線が鍵

  • 民泊・バケーションレンタル:不定期対応・キッチン・洗濯機なども対象

  • 長期滞在型ホテル(レジデンス型):日常的な清掃、清掃回数の契約型対応

このように、清掃業者には施設タイプごとの仕様理解と柔軟な現場適応力が求められています。


3. 清掃スタッフの人材構成と多様化する雇用形態

ホテル清掃現場では、多様な国籍・世代・スキルを持つ人材が活躍しており、それに応じたマネジメントの工夫も進んでいます。

  • 外国人技能実習生や特定技能制度を利用した人材登用

  • シニア・主婦層・パートタイム勤務者の活用

  • 清掃技能認定制度や衛生管理教育によるスキル均質化

  • AIやタブレットによる業務報告・指示管理のデジタル化

  • 多言語対応や異文化マナー研修によるホスピタリティ向上

多様な人材が共に働く現場では、“チームとしての清掃力”の確立が鍵となります。


4. 技術と道具の進化による業務効率化

清掃道具や技術も著しく進化しており、従来の手作業に加え、最新技術を取り入れた次世代型の清掃が登場しています。

  • 自動床洗浄ロボット・窓拭きドローンなどの清掃ロボット導入

  • 使い捨てモップ・抗菌クロス・専用洗剤による除菌力強化

  • ブラックライトやATP検査機器による可視化衛生チェック

  • スマホアプリでの点検・業務報告・在庫管理の一元化

これにより、清掃業務は**「体力勝負」から「スマート清掃」へとシフト**しつつあり、作業者の負担軽減や品質均一化にも寄与しています。


5. “清掃=サービス業”としての再定義

ホテル清掃は「裏方業務」と思われがちですが、実際にはお客様の体験の一部を担うホスピタリティ業務です。

  • ベッドメイクやアメニティ補充に宿泊者の気配りを込める

  • 忘れ物への対応・伝言メモなどによる心づかい

  • 清掃中の挨拶・笑顔・マナーがホテルの印象を左右

  • リピーターから清掃スタッフに感謝の手紙が届くことも

清掃は“ホテルサービスの最前線”であり、**スタッフのふるまい自体が「見えない接客」**として評価される時代です。


6. 環境対応とサステナブルな清掃業の確立

持続可能性への意識が高まる中、ホテル清掃業でもエコ清掃や環境配慮型運用が重視されています。

  • 洗剤の使用量を抑えたナチュラルクリーニング

  • リネン交換頻度をゲストが選べる「エコプラン」への対応

  • アメニティの削減・リユース型導入との調整

  • マイクロプラスチック発生の抑制やごみ分別の徹底

ホテル全体の環境ポリシーと連動し、“クリーン&グリーン”な清掃業務が今後ますます求められるでしょう。


ホテル清掃業は“裏方”から“価値提供の最前線”へ

ホテル清掃業は今、次のような新しい役割を担いつつあります。

  • 衛生と快適さを守る品質管理者

  • 多様な宿泊スタイルに対応する適応力のプロ

  • 働き方の多様化を支える柔軟な現場

  • ホスピタリティの一端を担う接客者

  • サステナビリティを実践する現場責任者

つまり、ホテル清掃業とは「ただの掃除」ではなく、**ホテルの価値そのものを形づくる“クオリティの職人”**なのです。

 

次回もお楽しみに!

apple-touch-icon.png

第10回ホテル清掃雑学講座

皆さんこんにちは!

 

合同会社HENT、更新担当の中西です。

 

 

 

ホテル清掃の鉄則:快適を守るプロが貫く5つの心得

 

 

 

ホテル清掃は、「見えない仕事」かもしれません。

しかしその仕事のクオリティが、宿泊客の満足度を左右することは言うまでもありません。

今回は、実際にホテル清掃の現場で日々守られている**“鉄則”=プロの心得**を、具体的な行動や考え方を交えてご紹介します。


◆ 鉄則①:見える汚れより“見えない汚れ”を重視せよ

 

ホテル清掃の基本は「視覚的な清潔感」ですが、本当にプロが意識しているのは**“見えない汚れ”**です。

  • リモコンやスイッチ類など、手が触れる場所の除菌

  • 枕カバー・シーツの裏側、ベッド下など“死角”の清掃

  • トイレの便座裏・ドアノブなどに重点チェック

「お客様は気づかなくても、私たちは気づいている」
この意識が、**“安心できる清潔さ”**をつくります。


◆ 鉄則②:時間厳守と手抜きゼロを両立する

 

ホテル清掃は、**「時間との戦い」**でもあります。

  • チェックアウトからチェックインまでの限られた時間(例:11時~14時)

  • フロアごと・部屋ごとに割り振られる清掃枠

  • 急なアーリーチェックインや延長にも対応

その中で大切なのが、「手を抜かずに、時間通りに仕上げる」こと。
マニュアルに頼りすぎず、効率と品質をどう両立するかが、プロの腕の見せどころです。


◆ 鉄則③:無言のおもてなしを意識する

 

清掃スタッフは、直接お客様と接する機会は少ないかもしれません。
しかし、部屋に入った瞬間に伝わるのが「清掃から感じるおもてなし」です。

  • ベッドメイクのシワひとつない仕上がり

  • 洗面台の鏡がピカピカに磨かれている安心感

  • アメニティの並べ方やタオルの折り方から伝わる“気配り”

これらの積み重ねが、「心地よかった、また来たい」という気持ちにつながります。


◆ 鉄則④:トラブル・忘れ物対応の心得を持つ

 

ホテル清掃では、ときに以下のようなトラブルにも遭遇します:

  • 壊れた備品・シミのあるシーツの発見

  • 宿泊者の忘れ物(スマホ、財布、貴金属など)

  • 異臭・液体漏れなどの緊急対応

こうした際に、「黙って放置しない」「上司にすぐ報告」「記録を残す」ことが徹底されている現場こそ、信頼されるホテル清掃のプロチームです。


◆ 鉄則⑤:自分自身も“清潔である”こと

 

意外に見落とされがちですが、自分自身が清潔であることも大切な鉄則です。

  • 清掃ユニフォームの洗濯と整備

  • マスク・手袋・靴の状態確認

  • 作業前の手洗い・消毒の徹底

「清潔を提供するには、自分も清潔であるべき」——これはプロとしての最低限の意識です。


◆ まとめ

 

ホテル清掃の鉄則は、“ただの掃除”では終わらせないプロ意識の結晶です。
裏方であっても、お客様の快適と笑顔を思って働くこと。
それが、清掃スタッフの誇りであり、ホテルという“おもてなし産業”の本質です。

これからも清掃という仕事は、進化し続けます。
AIやロボットに一部は任せられても、「人の心を感じる清掃」は、人にしかできません。

私たちは、今日もまた一室一室に心を込めて、「最高の空間」を仕上げています。

 

 

次回もお楽しみに!

apple-touch-icon.png

第9回ホテル清掃雑学講座

皆さんこんにちは!

 

合同会社HENT、更新担当の中西です。

 

 

 

ホテル清掃の歴史:見えない仕事が“おもてなし”を支えてきた

 

 

 

旅行や出張で宿泊する際、宿泊客が最初に体感するのは「清潔感」です。
その第一印象を決めるのが、私たち清掃スタッフの仕事。
しかしこの「ホテル清掃」という仕事が、いつ・どのように誕生し、どのように進化してきたかを知っている人は少ないのではないでしょうか?

今回は、ホテル清掃の歴史にスポットを当て、サービス業の裏方として進化し続けてきたこの職種の足跡を振り返ります。


◆ 明治時代〜戦前:西洋式ホテルと清掃の原点

 

ホテルという概念が日本に根付いたのは、明治時代以降。
横浜や神戸、東京などに西洋人向けの宿泊施設ができたのが始まりです。

  • 初期のホテルは「洋館」で、家具も備え付け、使用人が清掃を担当

  • 明治・大正期には、女中や下働きが床磨きや寝具の手洗いを担っていた

この時代の清掃は、**「雇われた者が黙ってこなす作業」**という扱いでしたが、サービス意識の萌芽はすでに生まれていました。


◆ 昭和〜高度経済成長期:団体旅行と清掃の分業化

 

戦後、日本経済の復興とともに観光業が成長。
修学旅行・社員旅行などの団体旅行が流行し、ビジネスホテルや観光ホテルが全国に展開されます。

  • ホテルの客室数が拡大 → 清掃作業の“チーム化”

  • 客室清掃・浴場清掃・館内巡回などの業務が細分化

  • 「清掃係」という専門職がホテル内に設置され始める

この時代、清掃スタッフは表に出ることが少なく、裏方のプロフェッショナルとして“縁の下の力持ち”的存在として定着していきます。


◆ 平成〜令和:サービス業としてのプロ意識が高まる

 

バブル期以降、ホテルは単なる宿泊施設ではなく「滞在体験の場」へと変化します。
その中で、清掃の重要性も再認識されるようになります。

  • 清掃専門会社が登場し、外注・委託が主流に

  • マニュアル化・効率化が進み、作業スピードと品質の両立が求められる

  • 外国人観光客の増加により「国際水準の清潔感」が基準に

また、ホテルの格付け(星の数)やレビューサイトでも、清掃の評価が重要視されるようになり、清掃業務は「おもてなしの第一段階」として注目されるようになったのです。


◆ コロナ禍による大転換期

 

2020年以降、世界を揺るがした新型コロナウイルス感染症。
ホテル清掃業界も例外ではなく、大きな変化を迫られました。

  • 除菌・抗菌清掃の導入(次亜塩素酸水・アルコール・UVライトなど)

  • 客室内の「触れる部分」を重点的に管理する“接触点清掃”

  • ベッドメイク・タオル交換・アメニティ補充の一部省略(エコ清掃)

この時期から、「清掃は安全を守る仕事」という認識が広がり、清掃スタッフが“衛生の守り手”として再評価される契機となりました。


◆ まとめ

 

ホテル清掃の歴史は、常に「お客様の快適」を支える裏側にありました。
単なる作業ではなく、文化・時代・社会の変化とともに進化してきたこの職業は、
今や**“プロのおもてなし業”**としての地位を確立しつつあります。

次回の記事では、そんな清掃スタッフが日々現場で大切にしている「鉄則」について、実例を交えて深掘りしていきます。

次回もお楽しみに!

apple-touch-icon.png