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第10回ホテル清掃雑学講座

皆さんこんにちは!

 

合同会社HENT、更新担当の中西です。

 

 

 

ホテル清掃の鉄則:快適を守るプロが貫く5つの心得

 

 

 

ホテル清掃は、「見えない仕事」かもしれません。

しかしその仕事のクオリティが、宿泊客の満足度を左右することは言うまでもありません。

今回は、実際にホテル清掃の現場で日々守られている**“鉄則”=プロの心得**を、具体的な行動や考え方を交えてご紹介します。


◆ 鉄則①:見える汚れより“見えない汚れ”を重視せよ

 

ホテル清掃の基本は「視覚的な清潔感」ですが、本当にプロが意識しているのは**“見えない汚れ”**です。

  • リモコンやスイッチ類など、手が触れる場所の除菌

  • 枕カバー・シーツの裏側、ベッド下など“死角”の清掃

  • トイレの便座裏・ドアノブなどに重点チェック

「お客様は気づかなくても、私たちは気づいている」
この意識が、**“安心できる清潔さ”**をつくります。


◆ 鉄則②:時間厳守と手抜きゼロを両立する

 

ホテル清掃は、**「時間との戦い」**でもあります。

  • チェックアウトからチェックインまでの限られた時間(例:11時~14時)

  • フロアごと・部屋ごとに割り振られる清掃枠

  • 急なアーリーチェックインや延長にも対応

その中で大切なのが、「手を抜かずに、時間通りに仕上げる」こと。
マニュアルに頼りすぎず、効率と品質をどう両立するかが、プロの腕の見せどころです。


◆ 鉄則③:無言のおもてなしを意識する

 

清掃スタッフは、直接お客様と接する機会は少ないかもしれません。
しかし、部屋に入った瞬間に伝わるのが「清掃から感じるおもてなし」です。

  • ベッドメイクのシワひとつない仕上がり

  • 洗面台の鏡がピカピカに磨かれている安心感

  • アメニティの並べ方やタオルの折り方から伝わる“気配り”

これらの積み重ねが、「心地よかった、また来たい」という気持ちにつながります。


◆ 鉄則④:トラブル・忘れ物対応の心得を持つ

 

ホテル清掃では、ときに以下のようなトラブルにも遭遇します:

  • 壊れた備品・シミのあるシーツの発見

  • 宿泊者の忘れ物(スマホ、財布、貴金属など)

  • 異臭・液体漏れなどの緊急対応

こうした際に、「黙って放置しない」「上司にすぐ報告」「記録を残す」ことが徹底されている現場こそ、信頼されるホテル清掃のプロチームです。


◆ 鉄則⑤:自分自身も“清潔である”こと

 

意外に見落とされがちですが、自分自身が清潔であることも大切な鉄則です。

  • 清掃ユニフォームの洗濯と整備

  • マスク・手袋・靴の状態確認

  • 作業前の手洗い・消毒の徹底

「清潔を提供するには、自分も清潔であるべき」——これはプロとしての最低限の意識です。


◆ まとめ

 

ホテル清掃の鉄則は、“ただの掃除”では終わらせないプロ意識の結晶です。
裏方であっても、お客様の快適と笑顔を思って働くこと。
それが、清掃スタッフの誇りであり、ホテルという“おもてなし産業”の本質です。

これからも清掃という仕事は、進化し続けます。
AIやロボットに一部は任せられても、「人の心を感じる清掃」は、人にしかできません。

私たちは、今日もまた一室一室に心を込めて、「最高の空間」を仕上げています。

 

 

次回もお楽しみに!

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