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皆さんこんにちは!
合同会社HENT、更新担当の中西です。
目次
旅行や出張で宿泊する際、宿泊客が最初に体感するのは「清潔感」です。
その第一印象を決めるのが、私たち清掃スタッフの仕事。
しかしこの「ホテル清掃」という仕事が、いつ・どのように誕生し、どのように進化してきたかを知っている人は少ないのではないでしょうか?
今回は、ホテル清掃の歴史にスポットを当て、サービス業の裏方として進化し続けてきたこの職種の足跡を振り返ります。
ホテルという概念が日本に根付いたのは、明治時代以降。
横浜や神戸、東京などに西洋人向けの宿泊施設ができたのが始まりです。
初期のホテルは「洋館」で、家具も備え付け、使用人が清掃を担当
明治・大正期には、女中や下働きが床磨きや寝具の手洗いを担っていた
この時代の清掃は、**「雇われた者が黙ってこなす作業」**という扱いでしたが、サービス意識の萌芽はすでに生まれていました。
戦後、日本経済の復興とともに観光業が成長。
修学旅行・社員旅行などの団体旅行が流行し、ビジネスホテルや観光ホテルが全国に展開されます。
ホテルの客室数が拡大 → 清掃作業の“チーム化”
客室清掃・浴場清掃・館内巡回などの業務が細分化
「清掃係」という専門職がホテル内に設置され始める
この時代、清掃スタッフは表に出ることが少なく、裏方のプロフェッショナルとして“縁の下の力持ち”的存在として定着していきます。
バブル期以降、ホテルは単なる宿泊施設ではなく「滞在体験の場」へと変化します。
その中で、清掃の重要性も再認識されるようになります。
清掃専門会社が登場し、外注・委託が主流に
マニュアル化・効率化が進み、作業スピードと品質の両立が求められる
外国人観光客の増加により「国際水準の清潔感」が基準に
また、ホテルの格付け(星の数)やレビューサイトでも、清掃の評価が重要視されるようになり、清掃業務は「おもてなしの第一段階」として注目されるようになったのです。
2020年以降、世界を揺るがした新型コロナウイルス感染症。
ホテル清掃業界も例外ではなく、大きな変化を迫られました。
除菌・抗菌清掃の導入(次亜塩素酸水・アルコール・UVライトなど)
客室内の「触れる部分」を重点的に管理する“接触点清掃”
ベッドメイク・タオル交換・アメニティ補充の一部省略(エコ清掃)
この時期から、「清掃は安全を守る仕事」という認識が広がり、清掃スタッフが“衛生の守り手”として再評価される契機となりました。
ホテル清掃の歴史は、常に「お客様の快適」を支える裏側にありました。
単なる作業ではなく、文化・時代・社会の変化とともに進化してきたこの職業は、
今や**“プロのおもてなし業”**としての地位を確立しつつあります。
次回の記事では、そんな清掃スタッフが日々現場で大切にしている「鉄則」について、実例を交えて深掘りしていきます。
次回もお楽しみに!